◎ 対位法

複数の対等のプレーヤーが歌う(演奏する)構成を
前提として作曲する方法を 
対位法と言います。

対等なプレーヤー同士なので、
メインプレーヤーと伴奏という考えはありません

クラシック音楽は、教会音楽から発展しました。
聖歌のメロディーと別のメロディーを組み合わせると
どのような効果が発生するかという試行錯誤の中で、
対位法が研究されてきたわけです。

その対位法を究極まで極めたのがバッハです。
バッハの死後、対位法による作曲は
流行遅れとなりましたが、
作品にアカデミックな要素を付加するものとして
主にドイツ系の作曲家により復活、
受け継がれてきました。
名曲とされるものの中には、多かれ少なかれ
対位法が取り入れられています。
この際、知っておいて下さい。

◎ カノン

小学校で習った「カエルの歌」を例に取り、説明します。
2組のパートに分かれて歌いましたね。
これを2声のカノンと言います。

P1 ドレミファミレド  ミファソラソファミ
P2           ドレミファミレド

P1 ド・ ド・ド・ ド ドドレレミミファファミレド
P2 ミファソラソファミ ド・  ド・    ド・ド

第二パートは第一パートをワンコーラス遅れで
機械的に模倣していくだけです。
音の高さも同じなので、これを
同度のカノンと言います。

この応用で
ドレミファミレド を レミファソファミレ
で追いかければ二度のカノン
ドレミファミレド を ソラシドシラソ
で追いかければ五度のカノン
ドレミファミレド を ソファミレミファソ
で追いかければ五度の反行カノン
となります。
(ソラシドシラソを上下ひっくり返したもの)

◎ フーガ

機械的に模倣していくのがカノンですが
フーガはもう少し自由度があります。
同じカエルの歌を例に取り、枝葉を落として説明します。
以下の規則を守る必要があります。
 (1) 第一パート  ドレミファミレド(主題)
 (2) 第二パート  ソラシドシラソ(応答)
 (3) 第三パート以降 主題、応答、主題、応答
    と繰り返していく(オクターブは異なります)
 (4) すべてのパートが入り終わったら、
    後は主題、応答と
    その変型(一例:ファソラシ♭ラソファ)
    を中心に、自由に組み立て可。

パートの数が3つであれば 三声のフーガ
      4つであれば 四声のフーガ
となります。
四声のフーガは合唱で
ソプラノ、アルト、テノール、バス
として展開される例が多いですが
理論上は声部の数はもっと増やしていくことも
可能です(ただし、聴き取ることは困難です)。

◎ 二重フーガ

二つの主題を駆使して、更に複雑にしたフーガ
(応答とは全く異なる別の主題です。)

◎ ストレッタ

あるパートの主題が終わらないうちに、
別のパートが主題を歌い(演奏し)始める
ような部分をストレッタと言います。
より高度な作曲技法です。
(例)
P1 ド レ ミ ファ ミ レ ド
P2     ド レ  ミ ファミ レ ド

※ フガート
フーガは単独の曲になりますが、
ある大きな曲の一部にフーガ的な部分が
含まれる場合、フガートと呼ぶことがあります。