簡単にわかる!ための クラシック音楽解説

独自の方法 SPT方式により、 クラシック音楽を わかりやすく 解説していきます。

楽曲形式

簡単にわかる楽曲形式 2 ソナタ形式

ソナタ形式とは次のような形式です。

序奏(ない場合もある)
提示部 第一主題
    第二主題
提示部くり返し(くり返さない場合もある)
展開部(第一主題、第二主題を元に自由表現)
再現部 第一主題
    第二主題
終結部

提示部A⇒展開部B⇒再現部A'という
広義の三部形式です。
提示部をくり返すのは、
ここまでが提示部ですよ、という
作曲家からのメッセージです。

提示部の第二主題は、第一主題と調を変えます。
第一主題が長調の場合、
第二主題は#を一つ増やした(♭を一つ減らした)長調
第一主題が短調の場合、
第二主題は、第一主題と同じ音を使える平行長調が一般的です。

展開部の調は自由です。

再現部の第一主題の調は提示部と同じで
再現部の第二主題は、第一主題と同じ調にするのが一般的です。
(短調の場合は、同じ音の長調)
第二主題へ移行する部分が少し変化することになります。

では、実際に音楽を聴きながら確認してみましょう。
題材はモーツァルトのピアノ・ソナタ第6番の
第一楽章です。

序奏 なし
提示部 第一主題 0:01~ ニ長調(#2つ)
    第二主題 0:36~ イ長調(#3つ)
    (第22小節のソの音に#がつき、
     これでイ長調となりました。)
くり返し第一主題 1:28~ ニ長調(#2つ)
    第二主題 2:03~ イ長調(#3つ)
展開部      2:56~ イ短調
    (長調の続く提示部に対し
     短調から始めたことは効果的です。)
再現部 第一主題 3:30~ ニ長調(#2つ) 
    第二主題 4:06~ ニ長調(#2つ)
    (第一主題と同じ調、慣例通り)
終結部 なし
(※ 調の表記は、対応する時間の時点のものです。)


簡単にわかる楽曲形式 1 序論

このサイトで非常に重要視しているセグメンテーション。
これは、それぞれの曲の形式に従って
曲を分割していく作業です。
では、形式とは何でしょうか
それは、作曲家と聴衆の間の共通認識と言えます。

皆さんが、ある会議に出席したとします。
全体は2時間かかるそうですが、
会議次第が全く配られていなかったとしたら・・・

散漫な会議となってしまい、とても集中できないと思います。

楽曲形式は、この会議次第に相当するものです。
Aの次はB、Bの次はCとわかっていれば
聴衆は安心して音の流れに集中することができます。

しかし、作曲家がいちいち、ここからがAで
ここからがBですなどと解説するわけにも行きません。
そこで、共通認識としての楽曲形式というものが
確立されてきたわけです。

このように、クラシック音楽(概ね10分を越えるもの)
を聴く場合、その曲がどういう形式で作曲されているかを
事前に知っておくことは、曲を理解する上で
かなり重要な要素
ということができます。
これまで、クラシック音楽に親近感が持てなかった方、
30分を越える曲は諦めていた方、
その原因は、「形式」の重要性について
甘く見ていただけかも知れません。

このコーナーでは、代表的な楽曲形式を
順次紹介していきます。
なるべく短めの曲を選んで行きますので
勉強してみて下さい。
ギャラリー
  • マーラー 交響曲第2番「復活」 特別解説
  • ハイドン 交響曲第99番 ステップ1
  • モーツァルト ピアノ協奏曲第24番 ステップ1
  • ブルックナー 交響曲第5番 ステップ1
  • ライヒ「クラッピング・ミュージック」 ステップ0
  • モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」第四楽章 ステップ3(その3)
  • シューマン 弦楽四重奏曲第2番 ステップ2
  • モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」第四楽章 ステップ3(その2)
  • モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」第四楽章 ステップ3(その1)